2006年にVolvoグループの一員となったUDトラックスでは、Volvo本社からグローバル標準業務およびシステムの導入を求められていた。しかし、このグローバル標準業務とシステムは、日本の商習慣に適合できず、また本社と現場間で意思の疎通が困難なことから、現場がスムーズに動けない状況に陥っていた。この状況を打破することができるコンサルティングファームとしてアビームが選定された。
UDトラックスがアビームを選定した理由は大きく2つ。
1つ目は「現場を巻き込みながら経営戦略を構築していく」というアビームのアプローチが高く評価されたことだ。一般的に経営戦略は、トップダウンで構築されることが多い。しかしトラック業界は、“日本の古き伝統”を引き継いでいる業界であり、“トップダウン”ではなく“現場巻き込み型”が有効であり、これを得意とするアビームの提案が評価された。
2つ目は、過去に村上氏が深く関与したUDトラックスの3つのプロジェクトのうち、2つのプロジェクトにアビームコンサルティングが参画し、期限どおりに成功させた実績を高く評価したことである。
またREXプロジェクトでは、日本全国の7支社・138拠点・約4,000名の社員を対象としたプロジェクトであり、UDトラックス本社と7つの支社にコンサルタントが分かれて仕事をすることになる。そのため本社と7つの支社で、いかにチームワークを発揮できるかが重要であり、こうした観点からいくつかの会社を比較検討した結果、アビームに最も豊富なタレントがそろっていたことも選定の理由の1つだった。
さらに、日本全国の支社に分かれ、UDトラックスの社内コンサルタントとともに今回のプロジェクトを成功に導くため、毎日顔をあわせることのないリモートの関係の中、いかに信頼関係を築けるかが最大のポイントだった。