デジタルテクノロジービジネスユニット Artificial Intelligence Leapセクター シニアコンサルタント
私は大学院で、画像処理分野の研究を行なっていました。陸上競技のレース画像から選手の走り方を分析したり、監視カメラの映像から歩行者の歩き方を分析したりと、画像から人の動きを解析する研究をしていました。就職活動時は大学院で学んだ情報工学の知識を活かすことを軸にメーカーの研究職やSIerなど幅広い業界を見ていました。そんな中、「コンサルティング業界は、早く成長できる」と聞き、興味を持ちました。コンサルティングファームの中でも、アビームは、“チームワーク”や”人柄”を重視する社風で、説明会や面接を通して、一緒に働きたいと思える先輩社員が多く、入社の決め手となりました。
初めて参画したプロジェクトは、営業トークを評価するアプリケーション(以下、アプリ)開発のプロジェクトで、AIでユーザーの営業スキルを評価するアプリを開発しました。このアプリでは、ユーザーはスマートフォン画面に映る仮想のお客さまに対して営業を行います。その営業トークをAIで分析し、営業トークの良い点、悪い点、改善策などを提示するといった仕組みです。このプロジェクトでは、1年目にもかかわらず、アプリのコアとなる音声評価モデルの開発に携わらせていただきました。これまで音声系の分析経験はなかったため大きな挑戦となりましたが、無事アプリのリリースまで携わることができました。また、お客さまの部長クラスの方にプレゼンテーションをする機会もありました。入社1年目から、大きな裁量を与えられ、新しい経験をすることができ、改めて、アビームだと早く成長できると実感しました。
現在、私が担当しているプロジェクトは、自然言語処理データの解析です。営業社員のスマートフォンのログデータ(LINEやEMAILなど)をAIで分析し、営業活動に有益な情報を提供するモデルを開発しています。元々は、「データはあるけど、これで何かできませんか」という話が出発点でした。そこから、お客さまとディスカッションを重ね、抱えている課題点を洗い出し、ゴールを設定して開発の要件を決めました。方向を定めるまでは雲をつかむような感覚で難しさがありましたが、新しい技術に触れながら問題を解決していくアプローチはとても好きなので、やはりコンサルタントの仕事は楽しいです。データサイエンティスト×コンサルタントとして、データ分析そのものだけではなく、「どんなデータが取れれば価値があるのか」「どうやって、そのデータを活用するか」など、データ分析プロジェクトの上流に携われるところは、大きなやりがいですね。
私が所属しているArtificial Intelligence Leapセクター(以下、AIセクター)は、メンバーそれぞれの向上心がとても高く、勉強会が頻繁に開催されています。また、会社としてもスキル向上をサポートしてくれる環境があります。新人研修や、社内研修が整備されていることはもちろん、その他にも外部のコンペティションへの参加も一部会社がサポートしてくれます。私は、kaggle(カグル)というデータ分析のコンペティションへ参加し、前回大会では800チーム中、上位5%以内に入ることができました。データ分析というと理系のイメージが強いですが、AIセクターでは、文系出身の方も多く活躍しています。データ分析のスキルは入社後に磨くこともできるので、データ分析に興味があり、向上心がある方には、ぜひチャレンジして欲しいです。
※内容は取材当時(2022年6月)のものです。