デジタルテクノロジービジネスユニット design X architectセクター シニアコンサルタント
学生時代から「誰かの困りごと」を解決する事にやりがいを感じており、コンサルタント職には大きな関心を持っていました。中でも今後企業の成長を支えるにはITの力が不可欠だという思いから、特にITコンサルタントに強く興味を抱いておりました。ただ当時は、自身のITスキルの乏しさも自覚していて、まずは肌感覚を養うべく新卒時はSIerへ就職することを選びました。それから7年間SEとしてシステム設計や開発を一通り経験し、IT分野に関しては、ある程度説得力をもって相手に語れる素養を身に着けることができました。そのタイミングで転職活動を行い、アビームコンサルティングに入社しました。
入社当時はITMSセクターという部門にて、まず、大手総合商社をクライアントとするETRMシステムの導入支援プロジェクトに携わりました。当初はコンサルティングの基礎スキルを学ぶことができるPJにアサインされたのですが、フェーズが進むにつれ、前職の経験が活かせるポジションとして最終的にはアプリ開発や運用保守業務の支援なども担当しました。その後に従事したのが、BPR並びに当時、日本でも注目が高まりつつあったRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入支援です。「興味があり且つ新たな分野にもチャレンジしていたい」と上司に思いを伝えたところ、快く背中を押してくれました。それから2年間全国各地を飛び回り、約20社に向けてBPRを推進しながら、ロボット開発や運用統制ルールの策定、事業会社が自らロボットを開発できるようにする為の開発者育成など、多岐にわたる支援業務を任せてもらいました。この経験を経て、自分の視野や知見を大きく広げることができ、自ら進んで何かに取り組むこと、そしてそれを尊重してもらえる環境の大切さを強く実感しました。現在は主にDX推進系のプロジェクトにて、オンライン販売チャネルの構築支援やAIを用いた売買価格の予測、画像解析を用いた検査工程の効率化、ドローンを活用した点検業務の効率化など様々なテクノロジーを活用した課題解決支援に取り組んでいます。
私が考えるアビームの魅力は3つあります。1つ目は、クライアントの挑戦が結実するまで、中長期的に支援し続ける姿勢を大事にする点です。自分の手掛けた支援が、最終的に何に役立ち、どこにどのような影響を及ぼしたのか、しっかり見届ける事が出来る点は私の性格に合っていると感じました。
例えば、IT化があまり進んでいなかったクライアントが、我々の支援を通じてノウハウを学び、自らITプロジェクトをマネジメントできるまでに成長したり、DXを起点として新たな組織構造にアップデートしてゆく瞬間にも携われることは、この仕事の醍醐味だと思っています。2つ目は、クライアントのビジョンを尊重したフレキシビリティの高い支援ができる点です。例えば「日本発」のコンサルティングファームという点も活かし、国内企業向けには、海外の成功モデルの転用ではなく、日本独特の商習慣を理解した上で、画一的ではない提案を出来るといったこともアビームの強みだと思っています。
そして3つ目は、チームワークを大切にする点です。アビームのメンバーには、専門知識を周りと惜しみなく共有し合うカルチャーが根付いており、互いの強みを集結させながら最大限の成果に繋げていくという組織風土があります。全員が同じ方向を向いてゴールを目指しているので、結果的に多岐に渡るクライアントの期待に応える事が出来ていると思います。
今後はこれまでの経験を活かし、先端技術を使ったDX支援や、ビジネス環境の変化にも動じないアジリティの高いDXプロジェクトなどをより多く組成していきたいと考えています。様々なクライアントに対し、例えばシステムの提供に限らず、プロジェクトマネジメントの教育実施など、些細なことからでもあらゆる側面からDX支援をしていきたいです。
今、DXに乗り遅れている中小規模の企業に対しても、何か手を差し伸べられるサービス・プロジェクトを作っていけないかも模索したいと考えています。もちろんプロジェクトとして成立させるために、双方に利益が生まれるような工夫が必要ですが、需要は100%あると信じています。
そして同時に、自分と共にDXプロジェクトを自ら組成・推進出来る新たな人材の育成にも今後は力を注いでいきたいと考えています。
※内容は取材当時(2022年8月)のものです。