金融ビジネスユニット シニアマネージャー
以前在籍していたコンサルティングファームは、ITベンダーの子会社だったこともあり必然的にシステム関連のプロジェクトに関わる機会が多くありました。しかしキャリアを重ねるごとに、ITだけでなく、より幅広い領域のプロジェクトを志向するようになり、総合系コンサルティングファームへの転職を考えました。その中でアビームを選んだ理由は、女性が働き続けられる環境が整っていることも大きかったのですが、決め手になったのは「人」です。これから先も長く一緒に働きたいと思える人たちが活躍されている様子を見て、自分もこの会社で働きたいと強く思いました。
入社後は、これまで培ってきた専門知識を活かし、生保や損保、代理店など、保険業界のプロジェクトに多く携わってきました。IT以外の領域にもチャレンジすることができ、仕事の幅は大きく広がりました。なかでも印象に残っているのが、保険会社のCX(カスタマーエクスペリエンス)変革を目指したプロジェクトで、私は業務側のPM(プロジェクトマネージャー)を担当しました。すべての業界(インダストリー)、すべての業務領域(サービスライン)でコンサルティングサービスを提供しているアビームでは、社内組織もインダストリーとサービスラインの2つの軸で構成されていて、両組織のコンサルタントが一つのチームとなってプロジェクトチームが組成されます。当時はCX案件ということで、サービスラインのCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)セクターのメンバーと一緒にプロジェクトに臨みました。驚いたのは、当時のCRMメンバーのスピード感です。クイックにプロトタイプを作り、次々と新しい提案があがってきました。恐らく保険メンバーだけでは、そのようなアジリティのあるプロジェクト推進は提案できなかったと考えています。異なるカルチャーが融合すると、こんなにも我々のパフォーマンスに差が生じるのかと気づかされました。もちろん、考えや価値観が異なる人たちと働く際には互いの歩み寄りも必要ですが、それ以上に新しい発見や刺激が多く、何よりクライアントにも満足いただけたので、とても貴重な経験になりました。
アビームに入社して思うことは、クライアントのための仕事に真摯な人が本当に多いということ。誤解を恐れずに言えば、個の力を磨きたいと考えるよりも「クライアントに最良のソリューションを提供するため自分にできることは何か」を常に考えているような人たちが、アビームには揃っています。プロジェクトにアサインされれば、組織の枠に捉われず誰もが協力的で、自分がこれまで在籍してきたどの会社よりも、アビームでは非常に仕事が進めやすいです。クライアントからは「アビームは見捨てずに仕事をしてくれる」という評価をよくいただくのですが、この本当にクライアントの事を思った粘り強さこそがアビームの魅力であり、このことをポジティブに捉えて楽しめる人にはとても魅力的な環境だと思います。
今後は、先ほど例にあげた当時のCRMセクターとの協働によって得られた経験を活かし、顧客体験向上テーマに、保険業界や金融業界全般に喜ばれるような、CX変革につながるコンサルティングサービスを展開していきたいと考えています。今はまだ可能性を探っている段階ですが、近い将来、高付加価値のコンサルティングサービスとして確立させ、社内に専門チームを立ち上げたいと考えています。その立役者となることができれば嬉しいですね。
※内容は取材当時(2022年8月)のものです。