Solution Consulting事業
Financial Services Business Group
金融の「次の当たり前」を、クライアントと共につくる

「金融の"当たり前"を、どう変えていくか」──銀行、保険、リース・ノンバンクなど、金融業界と向き合い続けてきた阿部司 Business Group Leaderは、そう問い続けている。AIをはじめとするテクノロジーの進化によって、これまで金融サービスの信頼性を支えてきた業務やシステムのあり方を見直す可能性が広がる一方、複雑化してきているサイバー攻撃や金融犯罪への対応も喫緊の課題となっている。金融業界はいま、「攻め」と「守り」の両面から、これまでの"当たり前"を問い直す局面を迎えている。
こうした変化を捉え、金融の実務知見にテクノロジーや他業界の知見を掛け合わせながら、新たなオファリングの創出に挑むFinancial Services Business Group。そのミッションと強み、金融の「次の当たり前」をつくる仕事のおもしろさについて、阿部に話を聞いた。

Profile

Industry Solution Strategy Unit
Financial Services Business Group Leader

阿部 司

国内SIer、外資系コンサルティングファームを経て、2011年にアビームコンサルティングに入社。金融機関向けの事業戦略・営業戦略策定、業務改革、経営管理高度化等のプロジェクト経験が豊富。直近では、テクノロジーおよびデータを活用した新ビジネスモデル構想、オペレーション改革に注力。

金融の実務知見を、テクノロジーで新たな価値へ

Financial Services Business Groupは、Industry Solution Strategy Unit(以下、ISSU)の中に位置づけられた、金融領域に特化した組織です。銀行・証券、保険、リース・ノンバンクといった金融機関のクライアントに向き合いながら、これまでにないオファリングを生み出すことをミッションとしています。

私たちは、CxOとの対話を通じて経営課題を捉え、共に取り組むべき変革テーマを見極めています。対象となるのは、事業戦略やポートフォリオの見直し、新規事業・サービスの創出、M&A・経営統合、AI戦略、システムモダナイゼーションなど、金融機関の経営に関わる幅広いテーマです。目指すビジネスモデルや実現までの道筋を描き、具体的なプロジェクトとして立ち上げていきます。構想の策定にとどまらず、その実現やビジネスの拡大まで一連のプロセスに関わることで、クライアントの成功・成長、そして金融業界の発展に貢献することを目指しています。

アビームコンサルティング(以下、アビーム)には、金融領域における複数の専門組織があり、経営・事業戦略から業務・システム変革まで幅広いテーマを支援しています。そのなかでFinancial Services Business Groupが担うのは、クライアントとの対話やプロジェクトを通じて新たな課題やニーズを捉え、テーマカットの専門組織が持つ最新のコンサルティングサービスを組み合わせながら、次の変革につながるオファリングを形にすることです。各組織のミッションは分かれていますが、検討や組織運営を一体で行っており、現場の知見を活かすべく密接に連携しています。異なる専門性を掛け合わせ、金融機関が抱える様々な課題に多面的に向き合い、クライアントの成功・成長に貢献していく。そこに、アビームとして金融領域に取り組む強みがあると考えています。

さらにFinancial Services Business Groupの強みの一つが、金融業界に対する深い実務知見です。メンバーの多くが金融機関での実務経験を持ち、その知見にテクノロジーや他業界の知見を掛け合わせながら、クライアントと共に次の変革テーマを構想しています。

AIが問い直す、金融インフラの"当たり前"

現在の金融業界は、ほぼすべてのクライアントがテクノロジーなしにはビジネスが成り立たない構造にあります。金融機関は長年にわたり、大規模かつ堅牢なシステムを構築し、大量のデータを正確に処理することに注力してきました。こうしたシステムは、金融サービスの信頼性を支える重要な資産です。一方で、高い信頼性を目指して構築されてきたシステムだからこそ、業務やシステムを変革する難易度は非常に高くなっています。

近年、AIをはじめとするテクノロジーが急速に進化・普及するなか、ビジネスのあり方そのものを見直す金融機関が増えてきています。一方で、サイバー攻撃や金融犯罪も複雑化・高度化しています。金融サービスの停止や不正取引は、顧客の生活や社会活動にも大きな影響を及ぼしかねません。これまでは、事業を成長させる「攻め」の投資と、安心・安全を支える「守り」の投資を順番に進めることが一般的でした。しかし現在は、「攻め」と「守り」を同時に進めることが求められています。

金融機関の事務やシステムは、「正確であること」に大きな価値が置かれ、人が確認を繰り返すことで組み上げられてきました。一方、AIの進化によって、人が担ってきた確認や判断の一部をテクノロジーで支援できる可能性が広がっています。だからこそ、「既存の業務やシステムを前提に、AIをどう使うか」ではなく、「AIを使うことを前提に、業務やシステムをどう進化させるか」、「その中で人はどのような役割を担うのか」を改めて考える必要があります。実際に、クライアントからも、金融知識とテクノロジー知見の両方の専門性を求められますし、そのような人材育成のご相談を数多くいただいています。

こうした変化の中で私たちが向き合っているのが、金融機関ならではの強みを、次のサービスや顧客体験へどうつなげていくかというテーマです。デジタル化によって消費者が自ら情報を集め、金融商品やサービスを比較・選択する機会も広がっています。だからこそ、金融機関自身も、自社ならではの強みや提供価値を、これまで以上に問い直す必要が出てきています。私たちは、こうした業界変化を新たな機会と捉え、クライアントと共に次の金融サービスの"当たり前"を考えています。

一人では生み出せない価値を、チームで

私自身、前職は外資系コンサルティングファームに所属していました。当時は「まず自分が成果を出さなければ」という意識が強く、個人として結果を出すことに重きを置いていました。振り返れば、「自分が最も優秀でありたい」という思いも強かったと思います。

そんな私の考え方が大きく変わったのは、アビームに入社してからです。尊敬する上司から「自分だけが優秀、自分だけが偉いと思ってはいけない」と率直に言われたことがありました。最初は厳しい言葉にも聞こえましたが、仕事をするなかで、その意味が少しずつ分かるようになりました。どれだけ自分一人が頑張っても、生み出せる価値には限界がある。異なる知識や経験、強みを持つ仲間と力を合わせるからこそ、一人では生み出せない価値をクライアントに届けることができる。今では、そう考えています。

実際にアビームでは、新しいことに挑戦しようとしたときに、自分に足りない視点があれば仲間が補ってくれます。思うような結果にならなかったとしても、そこから学び、次の挑戦につなげていくために支え合いながら挑戦できる文化があることが、新しいオファリングを生み出す土台にもなっています。

そして、この関係性はクライアントとの向き合い方にもつながっていると思います。クライアントにとって真のパートナーであり続けるためには、まず私たち自身が、互いを尊重し、力を掛け合わせられる関係を築いていることが大切です。個人で成果を出すことだけではなく、チームとしてどれだけ大きな価値を生み出せるか。そこを大切にするようになったことは、アビームに入ってからの私自身の大きな変化です。

金融の「次の当たり前」を、自らつくる側へ

私たちがつくるのは、既に答えがあるサービスではありません。クライアントとの対話を通じて新たな課題を見つけ、異なる専門性を持つメンバーと議論しながら、まだ形のないアイデアをサービスや仕組みへと変えていく。構想だけで終わらず、実際の現場で使われ、価値が生まれるところまで見届けられることは、この仕事ならではのおもしろさです。

この仕事を通じて身につくのは、金融業界の専門性だけではありません。経営課題を捉える視点や、テクノロジーを活用して構想を形にする力、異なる専門性を持つ人を巻き込みながら前に進める力も磨かれていきます。新しいオファリングには決まった答えがないからこそ、一つひとつの挑戦を通じて、自分自身の専門領域を広げていける環境です。

私たちがこれから実現していきたいのは、金融業界で培われてきた知見や強みを生かしながら、新しいテクノロジーや発想を掛け合わせ、これまでにない金融の価値をクライアントと共につくっていくことです。そのためにも、組織としてのケイパビリティをさらに強化していきたいと考えています。

現在、リース・ノンバンク領域では、構想だけでなくシステム構築まで一貫して担ってきた実績があります。今後は、そこで培ってきた実行力を銀行・証券や保険の領域にもさらに広げていきたいと考えています。
だからこそ、金融業界で培った専門性やコンサルティングの経験を生かしながら、新しい価値を生み出すことに挑戦したい方には、ぜひ加わっていただきたいと思っています。特に、金融の知識を土台に「この業界の当たり前を変えられないか」と考え、正解の決まっていないテーマにも自ら問いを立て、周囲を巻き込みながら形にしていきたい方には、大きな挑戦の機会があると思います。

そして、挑戦の舞台は日本国内に留まりません。本社を日本におくアビームでは、日本で培った金融の知見を海外へ展開すると同時に、海外の知見や事例を日本のクライアントへの価値提供につなげることもできます。海外でのプロジェクトや現地メンバーとの協働を通じて、グローバルな環境で経験を広げる機会もあります。
新しい金融のオファリングをつくるという挑戦は、簡単なものではありません。だからこそ、業界の既存の枠組みを問い直しながら、クライアントの成功・成長につながる価値を共に形にしていく。その挑戦を、私たちと共に進めていきませんか。