ポストパンデミックにおける
サステナビリティのためのユニファイド・コマース
（提供：BearingPoint）

2023年3月2日

はじめに

新型コロナウイルス感染症の広がりにより購買行動のデジタル化が加速し、消費者は複数の販売チャネルでシームレスかつ一貫したショッピング体験を得られる「ユニファイド・コマース」で、製品を評価し購入するようになりました。
そのような状況下で、各社が長期的な競争力を高めるためにはサステナブル観点での価値提供が重要なテーマであり、オペレーション変革と同時に消費者自身がサステナブルな選択をできるよう啓蒙・奨励していくことが期待されています。
本インサイトでは、 アビームコンサルティングのアライアンス・パートナーであるBearingPoint（オランダ・アムステルダム）※が発行した『ポストパンデミックにおけるサステナビリティのためのユニファイド・コマース』の日本語版の提供により、サステナビリティ観点での企業・消費者の動向調査及び示唆を提示します。

※アビームコンサルティングはアジア、 BearingPointは欧州を基盤としており、企業のグローバル展開が加速する中、相互の知見により地域補完し、グローバル企業へのサービス拡充を目指しています。
世界のアライアンス・パートナー

本インサイトは、3つのPaperから構成されています。

• Paper1：サステナブルな製品を競争力に変える
• Paper2：製品情報を活用し、サステナブルな購買決定を促進する
• Paper3：責任ある選択をするための消費者への啓蒙・奨励　-環境に配慮した包装・配送-

SDGsの取り組みにおいて先行する欧州でのリアルな状況を把握することで、日本及びアジアの未来を形作るイノベーションを創出するきっかけとなれば幸いです。

サステナビリティ戦略における重要なテーマ

企業としてサステナビリティに取り組むことの重要性がより一層高まっている中、実際に消費者の購買活動にどのように影響しているかを定量的なデータと共に把握できている企業は少ないのではないでしょうか。Bearing Pointが欧州の消費者を対象にサステナビリティに対する意識調査を行った結果、消費者は社会や環境への配慮が明確にアピールされている製品やブランドに対してより多く出費することが明らかとなりました。
また消費者自身が購買の意思決定を行う上で製品情報の開示が重要であり、その内容が製品やブランドの競争力に直結していることも分かりました。さらに製品だけでなく、より責任ある消費を目指す環境意識の高まりの中で、包装や配送に関連するCO2排出量も消費者にとって重要な関心事となっています。

これらを受けて、ブランドや小売企業は今後、サステナブルな製品・サービスの提供、製品情報とトレーサビリティ、環境に配慮した包装・配送顧客、これら3つの重要なテーマに注力していく必要があるでしょう。
『ポストパンデミックにおけるサステナビリティのためのユニファイド・コマース』では、各Paperにてテーマごとの調査結果や欧州企業の取り組み事例を紹介しています。

あとがき

『ポストパンデミックにおけるサステナビリティのためのユニファイド・コマース』では、欧州の消費者が購買を決断する際に意識する点や企業へ求めることについて言及されています。世界的にもサステナビリティへの取り組みが先行している欧州の消費者は、日本の消費者の近い将来の姿とも言えるでしょう。また、そのような消費者に対して欧州の企業が行っている施策事例も紹介されており、日本企業として戦略を考えるうえでのヒントになればと考えます。

アビームコンサルティングは日本/アジア発のコンサルティングファームとして、日本企業をはじめ多くのクライアントのグローバルの競争力強化に長く伴走してきた経験を有しており、領域としても戦略・組織・プロセス・IT各方面での課題解決のご支援を行っています。

アビームコンサルティングとBearingPointでは、業界知見やテクノロジートレンドを共有し、それぞれの地域のご支援に最大限活用しています。
グローバルやサステナビリティ観点での競争力強化を検討されている企業ご担当者様は、ぜひお問い合わせください。