検証

コンディション×パフォーマンスの状態を測定し可視化

社員が高いパフォーマンスを発揮するためには、健康的な生活習慣により、心身のコンディションを良好に保つことが重要です。そのためにはまず自らのパフォーマンスとコンディションの状態を把握する必要があります。

アビームコンサルティングでは自身の状態を理解して健康習慣の改善を行い、自分自身でパフォーマンスを上げていけるよう、Business Athlete Conditioning Level (BACL) の開発・導入を進めています。可視化することでPDCAを回す仕組みを実現しています。

Business Athlete Conditioning Level

Business Athleteとしてのコンディショニング(睡眠・食事・運動)と仕事のパフォーマンスレベルを数値化し、社員自らの改善を促すプログラムを社内で開発し実証実験を実施しています。

週次のアンケート調査をもとに独自のアルゴリズムによりコンディショニングとパフォーマンスの数値やその関係性を算出して、自律的にコンディショニングができるようランキングやアドバイスを提示しています。また健康習慣に関するアドバイスや社内SNSを活用して参加者の意見交換の場も提供し、参加者の80%以上において高い健康改善効果が表れています。

BACL

2020年BACL検証結果

2020年1月~12月にかけて、アビームコンサルティングの社員に対してBACLのアンケートを定期的に実施しました。
新型コロナウイルス流行直前からコロナ禍における社員の健康状態やパフォーマンスを下記に明らかにしました。

■BACL参加者のパフォーマンス平均値の推移は、新型コロナウィルス流行直前の2020年1月から7月にかけて向上し、その後同水準を保っています。2020年3月頃からほとんどの社員が在宅勤務を行っていますが、パフォーマンスは高い状態を保てていることが推察できます。
※パフォーマンス=自己評価結果

各回ごとの平均推移

■2020年1月~12月で1回以上BACLに参加した社員のパフォーマンスとコンディショニング(食事・運動・睡眠)の関係性分析では、「睡眠満足度」と相関が見られ、「食事習慣」とは弱い相関が見られました。この結果から、睡眠の満足度や食事習慣が良いほど、パフォーマンスも良いことが示唆されました。

食事・運動・睡眠の関係性分析

■2020年1月~12月で1回以上BACLに参加した社員のパフォーマンスと幸福度/モチベーションの関係性では、やや強い相関関係が見られ、幸福度/モチベーションが高いほどパフォーマンスも高くなることがわかりました。

BACLに参加した社員のパフォーマンスと幸福度/モチベーションの関係性

Workstyle Innovationアンケート報告書(Well-Being)

本アンケートは2017年度に発足した「Workstyle Innovation ~Business Athlete~」を推進するイニシアティブ (Smart Work、Diversity & Inclusion、Well-Being)が年に1回、実施するアンケートです。

アンケート結果

■2021年の調査では「80%以上のパフォーマンスを発揮できている」と回答した割合が過去最高となりました。さらに身体症状やストレスが増えるほどパフォーマンスが低下することがわかり、その対策としてどのような施策が有効かを検討しました。

BACL×デバイスによるストレス計測

日本電気株式会社と合同でウェアラブルデバイスを利用した”慢性ストレス計測分析”を実施しました。本分析の目的は、コンディションやパフォーマンスに関わる指標や発散行動(睡眠、運動、食事など)と慢性ストレスとの関係について、アンケートにより検証すること、また、ウェアラブルデバイスで計測した勤務中の生体情報(発汗、体動)から人工知能(AI)を用いて慢性ストレスレベルを推定する技術の実現可能性を検証することです。
期間:2020年9月28日~12月28日(3ヵ月)
人数:34名

分析結果

■アンケートによる検証結果から、性格、労働環境、生活習慣、発散行動が慢性ストレスに影響を与えることがわかりました。また、ストレッチ・リラクゼーションにより慢性ストレスが軽減することを確認できました。
■慢性ストレスの軽減が脳コンディション・心コンディションの向上につながり、間接的にパフォーマンスの向上につながることがわかりました。
※今回の検証は人数が少ないため、今後、人数を増やして実施する必要があります。
※ウェアラブルデバイスによる慢性ストレス計測は、ユーザビリティや精度の改善を継続中です。

ソリューションイメージ

BACL×デバイスによるストレス計測の実施イメージ

提供サービス 

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