アビームコンサルティングとAutofleet が
MaaSビジネス領域において協業を開始
 ~AI(人工知能)を活用しモビリティのビジネスモデル最適化を支援~

アビームコンサルティング株式会社

 

 アビームコンサルティング株式会社(代表取締役社長 鴨居 達哉、東京都千代田区、以下 アビームコンサルティング)と、AI(人工知能)を用いた独自のフリートマネージメント(車両管理)によるモビリティビジネスの最適化ソリューションを提供するイスラエルのスタートアップAutofleet ltd.(以下Autofleet社)は、日本を含むAPAC(アジア太平洋)地域においてMaaS事業の拡大を目指す企業を支援するため協業を開始しました。

■背景
人々のあらゆる移動に関わる情報・予約・決済を統合し、サービスとして提供する「MaaS(Mobility as a Service)」は世界各地で拡大し、ユーザの利便性向上のみならず、交通渋滞や環境問題など社会課題の解決に向け、自動車業界に限らず公共交通やIT業界、各国自治体など業界の垣根を超えて、様々なモビリティサービスの開発・普及が進められています。現在、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により移動需要が急減する一方、生活維持に不可欠な医療品や食料品、日用品の配送ニーズは高まっており、人々の行動変容に呼応する新たなモビリティサービスがこれまで以上に求められています。

■Autofleetについて
 Autofleet社はイギリス、ドイツ、アメリカをはじめ世界10カ国でサービスを展開し、小売配送やフードデリバリー事業者、大手レンタカー、カーシェアリング事業者などで採用されています。交通・道路情報、天気、イベントなどの外部情報データと、事業者が有する車両台数、配車時間、乗降場所といったデータを独自のアルゴリズムによって分析することで、国や地域固有の移動需要モデルを作成し、予測に基づく最適な配車やルート、料金をリアルタイムで導き出し、乗客を乗せた車両の実働率を高めることで収益の最大化に貢献しています。また、シミュレーション機能により、実際に車両を走らせることなく、新たな地域へのサービス参入時における収益予測や既存サービスの改善効果を検証することも可能です。

■アビームコンサルティングについて
 アビームコンサルティングは長年に渡り、様々な業界のお客様に対し事業戦略策定や、実現に向けた業務改革、システム導入などのコンサルティングサービスを提供してきました。近年ではその経験で培ったノウハウや最新のデジタルテクノロジーへの知見を活かし、自動車業界のみならず様々な業界・業種のお客様に対し、MaaS領域における新規事業創出を支援しています。

■今回の協業について
 両社が有する先進的なテクノロジーとノウハウを組み合わせることでMaaS事業における戦略立案からビジネスシナリオの策定・検証、システム導入、定着までを一貫して支援します。まずは日本及び、交通需要が高まる東南アジア地域において事業を展開し、タクシー、レンタカー、カーシェア、リースなどの車両を有するフリート関連事業者や、小売配送、フードデリバリー事業者、地方自治体向けにサービスを提供します。
今回、需要が高まっている食料品などの小売配送やフードデリバリー事業者に向け、デリバリーサービスの最適化に必要な機能と実現の手段を一括して新たに提供します(デリバリーサービスのオーダー前の需要予測から最適な配車、デリバリー後の改善までを実施)。将来的には、新たな生活様式に対応したモビリティーサービスの実現に向け、スマートシティの構想策定支援や、医療や教育、行政機関、商業施設などとの連携、都市全体の交通量の最適化や地域間の移動格差の解消など、社会課題の解決まで踏み込むをことを目指しています。

 協業の第一弾として、2020年2月から5月にかけて、カンボジア プノンペン都で公共バスシステムの開発や配車アプリのサービスを行うFIGIX Groupが取り組む小型乗合バスサービスの実証実験を支援しました。(※1)FIGIX Group CEO 深田 剛 氏は、「カンボジアにおけるMaaSサービサーを目指す当社は“移動はサービス”として捉え、首都プノンペンの公共バスシステムの開発や配車アプリ開発・運営を行ってきましたが、今回の実証実験プロジェクトに参画することにより両社が有する先進的なテクノロジーとノウハウをフル活用しMaaSサービスモデルを確立してまいります」とコメントしています。

■Autofleet CEO  Kobi Eisenberg氏 コメント
 Autofleetのミッションは、フリート(車両)の価値を最大限に活用し、新たなモビリティサービスプロバイダーとして変革を実現することです。日本をはじめグローバルで多くの企業からの信頼と実績を有するアビームコンサルティングと提携し、最先端のテクノロジーソリューションとサービスでサポートすることにより、AutofleetのAPAC地域での活用を加速していきます。

■アビームコンサルティング 製造・コンシューマビジネス ビジネスユニット長 
 四十谷 裕之 コメント

 デジタルテクノロジーの急速な進化によりモビリティを取り巻く環境が変化する中、新型コロナウイルスによる影響はMaaSにさらなる変革の必要性をもたらしています。次世代のインフラを担うMaaSを持続可能なビジネスとして展開していくためには、パンデミック後を見据え、人々の移動がどのように変容していくかを的確に捉えビジネスモデルに取り込んでいくことが重要です。今回の協業によりアビームコンサルティングのノウハウとAutofleetの先進的なソリューションを組み合わせることでMaaSビジネスの最大化に寄与するとともに、各国が抱える交通・社会課題の解決に向け尽力していきます。

 

※1 FIGIX Group社との小型乗合バスサービス実証実験について
・目的:プノンペン都が抱える深刻な交通渋滞の解消、バス路線の未整備地域への交通手段の提供
・実施内容:プノンペン都の移動需要モデルを構築し、需要予測に応じた最適な配車位置や運行経路、台数のシミュレーションを実施。その結果を踏まえた最適な運行プラン策定を支援。
・今後の展開予定:ショッピングモールや医療機関など市民の移動需要に合わせた周辺サービスや施設との協業ビジネスプランを検討し、利便性と収益性を両立したモビリティビジネスの実現を支援予定。

  • ※ アビーム、ABeam及びそのロゴは、アビームコンサルティング株式会社の日本その他の国における登録商標です。

  • ※ 本文に記載されている会社名及び製品名は各社の商号、商標または登録商標です。 

関連ホワイトペーパー

FIGIX Industry について

日系企業のASEAN進出を6つのDivisionから成る事業グループで有機的にサポートしながら、各社で事業ループを形成し、独自のエコシステムを形成しています。
ホームページ:http://figix.asia/

Autofleet ltd.について

Autofleetは、フリート事業者の運用最適化と、既存の資産を最大限に活用した新たなビジネスモデルをシームレスに立ち上げるサービスプラットフォーム(Vehicle as a Service: VaaS)を提供し、世界10か国以上で事業を展開しています。高度な機械学習アルゴリズムによる需要予測や車両の最適配置、車両管理の自動化、新ビジネス参画におけるシミュレーション機能などを通じて事業者の収益の最大化に貢献しています。
ホームページ:https://www.autofleet.io/

アビームコンサルティング株式会社について

アビームコンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約6,600 名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
ホームページ:https://www.abeam.com/jp/

本件に関するお問い合わせ

アビームコンサルティング株式会社
経営企画グループ コーポレート・コミュニケーションユニット
シニアマネージャー 樺澤わかな、千住英里
TEL:03-6700-8227、080-2003-1833(樺澤)、080-2075-8650(千住)
FAX: 03-6700-8145 
E-mail: wkabasawa@abeam.com,esenju@abeam.com

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