組込みソフトウェア開発プロセス改善サービス

家電、電子機器、携帯電話、自動車等の製品に組み込まれるソフトウェアが急速に増え、製品コストに占めるソフトウェアコストの割合が大きなものになってきています。一方で、商品開発や市場へ投入するまでの期間の短縮、新技術の取り込み、複雑化するソフトウェア内容、開発関係者の増大等により、開発管理の限界が見え始めてきました。
今、組込みソフトウェアをコアとする製品群を製造する企業では、ソフトウェア開発手順の抜本的な見直しを迫られています。
アビーム コンサルティングは、このような状況に置かれている開発現場に対するコンサルティングを積み重ね、独自の方法論としてAMESD (ABeam Method for Embedded Software Development)を構築しました。

飛躍的に増え始めた仕様変更とバグ

こんなときにBPMは有効

「標準化」と「ドキュメントの最新化」という掛け声だけで、生産性向上が図れるわけではありません。次のような組込みソフトウェア固有の環境が、プロセス改善の手掛かりを見えにくくしています。

  • 商品であること−市場への短期間での投入が最優先される
  • 標準化が遅れていること−新しい領域の標準が継続的に現れてくる
  • 過去のソフトウェア資産の継承が必要であること−旧製品の改善・改造が継続的に行われる
  • 複雑化していること−新機能の追加が商品力に直結
  • 開発の分業化が進んでいること−多様な専門家と企業グループ全体にわたる分業化


現場からの改善に限界が見えはじめています。

AMESDのアプローチ

AMESDは「プロセス革新」、「現状のソフトウェア資産の継承」、及び「具体的なソリューションの提供」という3つの特徴を持っています。

プロセス革新

□プロセス改善の国際的な諸標準の考え方を踏襲しています
□企業ベースでのプロセス革新を実現します。そこでは、管理対象を、
■プロセス
■リレーション
■ドキュメント
の3つの領域とする考え方を採用しています。

現状のソフトウェア資産の継承

□開発手法/開発メソッドから独立したアプローチを採用しています。
□したがって、特定の開発手法及び既存のソフトウェア資産を排除するものではありません。

具体的なソリューション

□必要に応じたソフトウェアを提供します。
□状況に応じたカスタマイズを行えます。
□関連するソースコードは開示します。
□各種テンプレートを提供します。

ソリューションのコア - 構成項目の相互依存関係 -

ソリューションのコアとして、製品及びその環境を構成する項目の相互関係を明示的に把握する仕組みをご提供します。

企業はこれまで、次のような取り組みを行ってきました。

プロセス

各種のワークフローやプロジェクト管理用のツールを採用し、統制・管理の技術インフラを整備

ドキュメント

変更履歴管理やバージョン管理を行うことにより、個別成果物の管理が可能

しかしながら、製品を構成する部品間、機能間、文書間、リソース間等の関連(リレーション)を的確に把握するための仕組みが欠落しているため、満足水準には達していません。
このリレーション領域を管理するためには、次のような機能特性を保有したインフラを導入する必要があります。

リレーション

□管理項目のデータモデル
□柔軟性のある管理項目
□汎用性のあるツール
□明瞭性のある設計
□データの自動作成機能
□解析とサーチエンジン

製品設計情報の「見える化」は、プロセス改善のさまざまなヒントの源泉となり、継続的な改善への出発点となります。

コンサルティング プロセス

AMESDに提示されるプロセスは、「現状評価と全体構想策定」から「評価」にいたるまでの5つのフェーズから構成されています。個別企業(開発現場)の置かれている状況はそれぞれ異なりますが、フェーズ I の作業により、フェーズ II 以降の作業プロセスのカスタマイズを行います。

コンサルティングは、P Line(プロセス)、R Line(リソース)、T Line(テクノロジー)、F Line(フレームワーク)、という4つの領域で実施します。

P Line
プロセス評価・再構築
開発プロセス全体の定義、責任と権限、プロジェクト管理手順、課題管理手順、プロセスの効率評価基準等に関する調査を実施し、あるべき姿の提示・導入・教育を実施します。
R Line
人材/組織評価・再配置
組織構造、職務権限、職務、キャリア開発、教育計画、技術/技能レベル、モチベーション、能力評価、業績評価等に関する調査を行い、改善案作成、改善指導を行います。
T Line
ソフトウェア開発環境評価・再構築
開発プロセス局面毎で、使用(または使用予定)されるメソドロジー、ツール、システム等の調査を行い、プロセス全体の効率化の視点から適正ツールのマッピングを行います。またパイロットプロジェクトによる評価・調整を行います。
F Line
新しいエンジニアリングプロセス導入
T Lineを支えるインフラとして、全体プロセス管理、ソフトウェア成果物管理、リレーション管理のフレームワークを構築し、導入します。